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私はニューヨークからの帰途の機上にいる。所有するワシントンのホテルが75周年を迎え、米国でお世話になった人たちを招いて祝賀会を催してきたのである。
思い起こせばこの半生、いったい何人の人たちとお会いしてきただろうか。もとより順風ばかりではなく、幾たびも苦難に見舞われた。それを乗り越えられたのは、多くの人の支援と友情による。何よりありがたかったのは、いつも身近にいて心の支えになってくれた妻マサ子の存在だ。
今もって女学生のような感性を持ち続けているが、まさに博多の女。涙もろくてきっぷがよくて決断が早い。主を引き立て、気分よく働かせてくれる。おかげで逆境からの挑戦にも大いなる闘志をかきたてられた。
壁が厚ければ厚いほど達成した時の喜びや感動は格別のものがある。「負けてたまるか」。これが私の内なるキーワードだった。人も企業も挑戦をやめたら、その時点から退歩する。 |
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