ニュースリリース

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2009年07月16日

三洋独自のオゾン処理技術で雨水を浄化・除菌して利用する
「雨水浄化・除菌システム(仮称)」を開発

 三洋電機株式会社は、独自に培ってきたオゾン処理技術を応用し、タンクに貯めた雨水を浄化・除菌し、有効利用するシステムを開発いたしました。浄化・除菌した雨水を建物の屋根やショーケース・空調機の室外ユニットなどに散水することにより、建物への熱の侵入を低減し、室外ユニットの運転効率を改善・向上させ、特に夏場の省エネ効果をうみ出し、さらに電気代を削減します。今後は、全国各地の商業施設などの建物でフィールドテストを行い、システムの性能や省エネ効果を検証し、商品化に向けた開発を推進してまいります。

Ⅰ.開発背景

 2005年2月16日に発効された地球温暖化防止を目指す国際条約「京都議定書」で、日本が宣言した「2008年から2012年までの平均で温室効果ガス排出量6%削減」に向け、自動車や電化製品など個々の省エネ化は進んでいます。しかし現状では、国内の年間CO2排出総量は増加しており、さらなる削減努力が 求められている中、今年4月には省エネ法が改正されました。
 これは、製造現場以外の商業やサービスなどの業務部門での消費エネルギー増加に伴いCO2排出量が増加していることから、従来、一定規模以上の工場・事業所単位(施設や店舗単位)で義務付けられていたエネルギー管理義務が、事業者単位(企業単位)に範囲が拡大され、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、飲食店のフランチャイズチェーンやオフィスビルなど、これまで対象とならなかった業務部門にも範囲が拡大されたものです。このように、省エネやCO2排出量削減に向けた、より一層の取り組みが必要となっています。
 最近では、ヒートアイランド対策・地球温暖化対策として打ち水キャンペーンが行われていますが、その際に風呂の残り水や雨水の二次利用が奨励されています。しかしながら長期間貯めた雨水に菌・ウイルスやボウフラが発生するなどの問題がありました。今回、三洋独自のオゾン処理技術を用い、これらの問題を解決し、雨水をきれいにして提供する「雨水浄化・除菌システム」を開発いたしました。

Ⅱ. オゾンによる浄化・除菌の仕組み

 オゾンとは、自然界に存在する気体で、フッ素に次ぐ強力な酸化作用があり、殺菌・ウイルスの不活化・脱臭・脱色・有機物の除去などに用いられます。雨水を利用する際に、単に雨水をタンクに貯めただけでは、藻や菌(レジオネラ菌や大腸菌など)が発生する危険性がありますが、今回のシステムでは、このオゾンの持つ酸化作用を利用し、タンクに貯めた雨水を浄化・除菌します。なお、オゾンは浄化・除菌後は酸素に変化し、残留しません。

Ⅲ. システム構成例

 屋根から雨どいをつたった雨水は貯水タンクに貯められます。次に貯水タンクに接続した浄化ユニットで雨水を浄化・除菌します。浄化された雨水は、送水ポンプで(屋根や室外ユニットなどの)散水場所に運ばれ、散水・噴霧されます。
 雨水が足りない場合は、補給水を使うことも出来ます。

①屋根への散水利用

 夏場、建物の屋根は50℃以上の高温になりますので、浄化・除菌した雨水を建物の屋根に散水すると、水が蒸発する時に気化熱を奪い、屋根のヒートアップを抑えることで室温を下げる効果があります。これにより、空調負荷が低減されます。

②室外ユニットへの散水・噴霧利用

 ショーケースや空調機の室外ユニットは、冷房運転時に、外気温が高くなるほど熱交換効率が低下し、運転効率が悪くなり、冷却能力が落ちる傾向にあります。そこで高温になりやすい夏場を中心に室外ユニットの放熱部(コンデンサー)に浄化・除菌した雨水を散水・噴霧することにより気化熱を奪い、温度を下げることで、運転効率及び冷却能力を改善し、省エネに寄与します。

③その他(植栽、打ち水などへの利用)

 屋根やショーケース・空調機の室外ユニットへの散水利用の他、植栽や屋上緑化への水やりや駐車場などへの打ち水、建物の外回りの清掃などにも利用可能です。水道水を使わず、自然産物である雨水を利用することで節水になります。

お問い合わせ先

三洋電機株式会社 コマーシャルカンパニー 冷熱技術開発センター テクノクリーン開発部 担当:宮地
〒370-0596 群馬県邑楽郡大泉町坂田1-1-1
TEL:0276-61-9807

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