ニュースリリース

記載されている内容は、価格・仕様等を含み全て記者発表時点のものです。最新の情報とは内容が異なる場合がありますのでご了承ください。
2009年11月13日

太陽電池とのハイブリッド化が可能な蓄電システムと軽車両の動力用システムの2種
「大容量・高電圧リチウムイオン電池システム」を開発・量産

品名

蓄電用標準電池システム

動力用標準電池システム

品番

DCB-101

EVB-101

発売日

2010年3月

2010年3月

月産台数

~500台(当初)

~500台(当初)

 三洋電機株式会社は、大容量・高電圧リチウムイオン電池システム2種を開発し、2010年3月より量産を開始します。
 近年、低炭素社会の実現に向けて、自然エネルギーの利用や効率化、内燃機関代替の電動車両等に対する関心が非常に高まってきております。三洋電機は、「高エネルギー密度」、「高安全性」、「高電圧」を特長とするリチウムイオン電池で、携帯電話やノートパソコンを始めとする情報機器市場をリードしてきました。2004年頃より、これらの技術を応用し低炭素社会の実現に寄与することを目指した大型のリチウムイオン電池システムの開発に取り組んできました。社内外での実用・実証試験を繰り返し実施した結果、これらを商品化する目途が立ちました。
 太陽電池とのハイブリッド化や風力発電の蓄電や出力安定化、更には携帯電話の基地局やサーバー等のバックアップとして、既存のシステムに組み込み易い蓄電用標準電池システム(DCB-101)と、電動軽車両の動力として研究開発や小規模生産に対応できる、動力用標準電池システム(EVB-101)2種をラインアップしています。
 これらの新商品の投入により、リチウムイオン電池の新たな市場の創出を行っていくと同時に低炭素社会の実現に寄与してまいります。

特長

 
画像ダウンロードサイトはこちら ・・・ http://jp.sanyo.com/news/press/download.html

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Ⅰ.概要

 リチウムイオン電池は、携帯電話をはじめノートパソコン、デジタルカメラなどの各種携帯型情報通信機器の電源として使用され、市場は年々急速に伸びてきました。最近では、電動アシスト自転車やコードレス電動工具等にも用いられる様になっており、用途も大幅に拡がってきております。
 当社は1994年3月に、正極にコバルト酸リチウム、負極に黒鉛系材料を採用したリチウムイオン電池の量産を開始し、翌1995年には外装缶にアルミニウム合金を採用した角形リチウムイオン電池を開発、業界に先駆けて量産・販売を開始しました。黒鉛系負極の特長である平坦な放電特性と、アルミニウム合金外装缶採用による小型・軽量化の実現が市場のニーズに合致し、既にデファクトスタンダードになっています。
 最近では、用途及びニーズの多様化に合わせて新材料等も導入し、ラインアップの拡大を図ってきました。さらに、環境に対する関心の高まりと共に、大容量電池に対する要望も年々強くなってきております。電池そのものを大型化する開発には時間を要し、立ち上げ時はコスト面でも不利となるため、2004年頃より既存の民生用電池を用いたソリューションを検討してきました。この結果、小型電池を多数個並列に接続することで容量を確保すると共に、大出力にも対応するため直列にも接続することで、大容量・高電圧化したシステムを開発することができました。

Ⅱ.特長

<共通>
1.民生用電池を活用した、汎用性の高い「大容量・高電圧リチウムイオン電池システム」を量産化

 ノートパソコン用途で一番多く使われている18650サイズ(直径18mm×高さ65mm)の円筒形リチウムイオン電池を、一つのシステムに数十本~数百本搭載。通常、既存のセルを組み合わせるだけでは、安全性、信頼性、寿命などの面で、問題が生じます。三洋電機では、基本的な部分はノートパソコン用電池パックで長年培ってきた、並列・直列制御技術を発展させ、更に信頼性確認や熱マネジメント等の独自の技術を追加しました。さらに、試作品評価やフィールド試験を繰り返しながら課題点を洗い出し、ブラッシュアップしてきたことでシステムの完成度を高め、システムを量産化する目途が立ちました。

【民生用リチウムイオン電池を搭載するメリット】
・鉛電池に比べ、小型軽量化を実現(省スペース化)
 従来、大型電源として使用されてきた鉛電池と比較してセルベースで3~4倍のエネルギー密度を有するため、システムの大幅な小型軽 量化(体積:約2分の1、質量:約3分の1)が可能です。
・鉛電池に比べ、充放電効率アップ
 原理的に充放電効率が高く、エネルギーのロスが少なく、省エネに貢献します。
・既存電池の活用により、初期投資の負担が少なく、迅速対応も可能
 標準システムであり、小規模生産または開発中の用途にも、新規開発費用の必要がなく、短納期対応が可能です。

2.システム本体を直列・並列に接続することにより、用途に応じてフレキシブルに対応可能

 新商品はそれぞれの用途に応じて、複数台を直列や並列に接続することで、電圧や容量をカスタマイズしてお使いいただけます。

3.三洋独自のバッテリーマネジメントシステムを内蔵し、電池の状態を管理・通信可能

 システム本体の中に、当社独自の制御回路を搭載することで、電池充放電および残存容量といった情報を管理しており、必要に応じて使用機器との通信が可能です。

<蓄電用標準電池システム(DCB-101)>
1.蓄電専用セルと高信頼性システムの組み合わせにより長寿命、メンテナンスフリーを実現

 各種用途向けセルラインアップの中で、蓄電用途に最適な長期信頼性の高いセルを採用。加えてノートパソコン用途等で培った制御技術により、電池システムとして高信頼性、長寿命を実現しました。
 実用性については、当社 洲本事業所内のソーラーLEDサイン、徳島県庁で実証実験中のソーラー駐輪場システム、徳島市内にて試験的に設置している信号機バックアップシステム等で検証を積み重ねています。

2.汎用性の高い19インチラックに適応したデザイン

 蓄電用システムの主な用途である、コンピュータサーバー業界の標準サイズである19インチ(幅48.26cm)のラックに搭載可能です。サーバーのバックアップ用途の他、携帯電話の基地局、太陽電池と融合したスマートエナジーシステムにも対応します。
【スマートエナジーシステム】
 三洋電機の考える次世代エナジーソリューション。太陽電池で発電した電力や割安な深夜電力を二次電池に蓄電し、その蓄えた電力を最も効率的に活用できるようにコントローラー(パワコン)でマネジメントして、ショーケースや空調、照明等にエネルギーを供給することで、大幅なCO排出量の削減と省エネによるランニングコストの削減をはかるというものです。

3.鉛電池からの置き換えが容易

 電池システム内に充電制御機能を有しており、既存のDC電源で安全且つ高効率に充電が可能です。 

<動力用標準電池システム(EVB-101)>
1.動力専用セルと高信頼性システムの組み合わせにより高出力、長寿命を実現

 各種用途向けセルラインアップの中で、動力用途に最適な高出力、高耐久性セルを採用。加えて、ノートパソコン用途等で培った制御技術によりシステムとして高信頼性、長寿命を実現しました。電動バイクなど電動軽車両の動力として、研究開発や小規模量産に対応します。
 実用性については、電動レーシングカートでの走行試験や、日本EVクラブのEVフォーミュラーカー「サイドバイサイド」、本年のPike’s Peak(アメリカで開催されるカーレース)に挑戦し見事完走した、横浜ゴムの「EVバギー」等に電池システムを提供し、実績を重ねてきております。

2.アルミ外装ケース採用により高耐久および高い放熱性を確保

  耐久性および熱伝導性に優れたアルミ材を外装ケースとして採用しており、機械強度および冷却性能を要求される動力用途に適しています。

3.強力な噴流にも耐えられる、JIS IPX6相当※1の防水性能

 屋外で使用されることを想定し、強力な噴流にも耐えられるJIS IPX6相当※1の防水性能を有しています。
※1 JIS IPX6相当(あらゆる方向からのノズルによる強力な噴流水によっても有害な影響を及ぼしてはならない)

Ⅲ.その他の特長 

・RoHS対応の材料を使用

Ⅳ.仕様

<蓄電用標準電池システム>

品       名

蓄電用標準電池システム

形状(電池構成)

13直列24並列 18650タイプ

品       番

DCB-101

出力電圧

平均48V(39~52V)

電池容量

33.6Ah

充電電圧(最大値)

52V

電力量

1613Wh

最大出力

約1.5KW

最大放電電流

30A

サイズ

438×386×80mm(約13.5L)

質量

約19kg

量産開始時期

2010年3月

通信機能

通信インターフェース内蔵(自己診断機能等)

<動力用標準電池システム>

品       名

動力用標準電池システム

形状(電池構成)

14直6並 18650タイプ

品       番

EVB-101

出力電圧

50.4V(42.0~57.4V)

電池容量

10.8Ah

充電電圧(最大値)

57.4V (4.1V/セル)

電力量

544Wh

最大出力

5.2kW(ピーク)/1.5kW(連続)

最大放電電流

120A(ピーク)/35A(連続)

サイズ

366×213×66mm(約5.2L)

質量

約7kg

量産開始時期

2010年3月

通信機能

通信インターフェース内蔵(自己診断機能等)



お問い合わせ先・資料請求先

三洋電機株式会社 モバイルエナジーカンパニー ビジネス開発統括部
担当:有澤(蓄電用標準電池システム)、武藤(動力用標準電池システム)
〒656-8555 兵庫県洲本市上内膳222-1
TEL:0799-23-9706


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