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ニュースリリース

2007年1月17日
三洋電機の電解水技術の新しい効果検証
ネコカリシウイルス(ノロウイルスの代用ウイルス)抑制※1に高い効果
※記載内容は、全て記者発表時点のものです。ご覧になった時点の情報とは内容が異なる場合がありますのでご了承ください。

三洋電機株式会社(以下、三洋電機)は、これまでも、長年培った電解水技術(水道水を電気分解することで生成される希薄な電解水技術)に関して、世界的な流行が懸念されるヒトインフルエンザ、鳥インフルエンザに対し、有効であることを、公的研究機関との共同研究を通じて証明して参りました。今回はこの電解水技術が、この冬猛威をふるっているノロウイルスについても、代用ウイルスであるネコカリシウイルス(Feline Calicivirus、以下FCV)を使用してその抑制に高い効果があることを、群馬県衛生環境研究所との共同研究において確認いたしましたので、ご報告させていただきます。

三洋電機では、この度の共同研究で得られた実証データにもとづき、電解水技術の研究・応用を更に発展させて参ります。

 
T.今回新たに実証された電解水の効果
三洋電機の電解水技術(水道水を電気分解することで生成される希薄な電解水)により、ネコカリシウイルス(ノロウイルスの代用ウイルス)の感染価※2を99%以上抑制できることが確認されました。

ノロウイルスとは
 
ノロウイルスの電顕写真
(群馬県衛生環境研究所提供)

激しい嘔吐と下痢、腹痛を伴った胃腸炎症状を引き起こす原因ウイルスの一つで、冬季に集団発生を引き起こすことで知られます。ウイルス粒子は直径約38nmの小型の球形ウイルスであり、電子顕微鏡で観察するとウイルス表面にコップ状の窪んだ構造が見られることから、カリシウイルス科(Caliciviridae)として分類されています。カリシとはラテン語でコップを意味するCalixに由来します。

ノロウイルスには非常に多くの血清型が存在するため、再感染による胃腸炎を何回も発症する可能性があります。

ネコカリシウイルスとは
  感染性胃腸炎の原因となるノロウイルスと、ネコに下痢性胃腸炎を発症させるネコカリシウイルス(FCV)は、同じカリシウイルス科に属しており、ウイルス学的性質がよく似ています。現在のところ、試験管内で培養できないノロウイルスの消毒技術や予防方法を開発するため、代用ウイルスとして、FCVによる研究が積み重ねられています。
 
II.効果検証の詳細について
1. 電解水によるFCV感染価の低減効果
  電解水によるFCVに対する感染価の低減効果について検証実験を行った結果、遊離残留塩素濃度2mg/lの電解水に10分間接触させることにより、FCVの感染価を99%以上抑制できることを確認しました。

●試験方法:  遊離残留塩素濃度2mg/lに調整した電解水とFCV浮遊液を10分間接触させ、ウイルス
感染価の低減効果を評価
●測定方法:  ネコ腎株化細胞(CRFK-2)を用いたウイルス感染価(TCID50)測定法※3
●共同研究機関:  群馬県衛生環境研究所

2. 電解水によるノロウイルスの抑制メカニズム(推定)
  電解水によるFCV感染価の低減効果の結果から、ノロウイルスに対しても同様の効果が期待されます。電解水中に存在する2種類の活性酸素種(OHラジカルと電解次亜塩素酸)がウイルス感染に必須なウイルス蛋白と反応することで、これらの蛋白の変性・分解が起こり、ウイルスの感染価が抑制できるものと考えられます。

※1: 感染価(ウイルスの感染力を表す定量値)の低減
※2: ウイルスの感染力を表す定量値

※3: 50%の細胞に感染可能なウイルス単位

◆群馬県衛生環境研究所 小澤所長のコメント

ノロウイルスは食品や糞便を介した経口感染を引き起こすウイルスであると考えられてきた。最近の研究では、吐物などに含まれるウイルスの空中への飛散によると考えられる感染例も報告され、乳幼児、老人、免疫力の低下した病人に対する感染予防対策の再検討も必要である。今まで、群馬県衛生環境研究所は三洋電機と共同で電解水による空間浄化技術を含む微生物制御に関する共同開発研究を進めてきた。今回、消毒が難しいといわれているネコカリシウイルス(ノロウイルスの代用ウイルス)を、遊離残留塩素濃度に換算して僅か2mg/lという希薄な電解水中で失活することを確認した。このことは、前述した空気中に含まれるノロウイルスの感染リスクの抑制にも電解水が有効であると考えることができる。

小澤 邦寿(こざわ くにひさ)所長:群馬県衛生環境研究所所長 兼 群馬県食品安全会議事務局長
兼 群馬県立心臓血管センター外科医師、医学博士
(専門)外科学、公衆衛生学

 


◆群馬県衛生環境研究所のご紹介
群馬県衛生環境研究所は公衆衛生と環境行政に関する調査や研究を行う公立の研究機関です。感染症・食中毒・花粉症に関する研究、大気や水質の汚染調査、医科学の研究といった公衆衛生・環境保全に関わる幅広い分野で多大な研究成果を挙げられております。
また、文部科学省の科学研究費補助金の交付対象機関に指定されており、高度な研究機関として国からも認められております。
 
◆ お問い合わせおよび資料請求先 
三洋電機株式会社
研究開発本部 ヒューマンエコロジー研究所 環境システム研究部 (担当:井関 正博、野澤 康平)
〒370-0596 群馬県邑楽郡大泉町坂田1丁目1番1号    TEL(0276)61-8594
 



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