ニュースリリース

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2007年10月17日

デジタル映像処理技術で大型車両の安全確認をサポート
車載用全方位モニタシステム、無線カメラシステム、高感度カメラを開発

LP-XL50
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 三洋電機株式会社(以下、三洋電機)は、ブランドビジョン「Think GAIA」を掲げ、これまでの視点にとらわれない新しい発想と、独自に培ってきたテクノロジーを駆使し、数々のソリューションを提案しています。

 近年、車の安心安全に対する意識が高まりつつあり、特に駐停車時の安全確認をサポートする車載用カメラシステムは、普及が進むリアビューカメラをはじめ、搭載数量が増加しています。2006年度の搭載数量は約280万台であり、2009年度には550万台を見込んでおります(国内市場、いずれも当社推定)

 特にRV車やトラックなどの大型車両では車両周辺の死角が多いため、安全確認をサポートする車載用カメラシステムを搭載するメリットは非常に大きいと考えられます。

 今回開発した「車載用全方位モニタシステム」、「車載用高感度カメラ」は主にトラックなどの業務用大型車両での活用シーンを想定しておりますが、「車載用無線カメラシステム」を含め、今後、一般乗用車への展開も図ってまいります。

 これらの新開発技術は、10月27日(土)から11月11日(日)まで幕張メッセ(千葉市)で一般公開される「第40回東京モーターショー2007」の三洋電機ブースに参考出品いたします。

車載用カメラ新開発技術

I.車載用カメラ新開発技術の特長

1.つなぎ目の気にならない、見やすい映像の「車載用全方位モニタシステム」

 車両の前後左右に取り付けた4台のカメラで撮影した映像を各々上方からの視点映像に変換した上で、ひとつの映像に合成するシステムを開発いたしました。

 さらに、4台のカメラを別々に取り付けるために生じる各映像のつなぎ目部分のずれを自動調整する機能の開発により、つなぎ目の気にならない、見やすい映像を実現しています。また、同時に開発した「車載用高感度カメラ」を使用すれば、夜間視認性を飛躍的に向上させることができます。

(技術の特長)
 今回、4つの広角カメラ映像の歪を補正し、上方からの視点映像に変換処理を行ったのちに、各カメラ映像を合成する機能を、1秒間に30コマのリアルタイム処理を可能とする、画像処理ユニットを開発いたしました。また、画像認識技術を用いて、カメラ映像をつなぎ目なくひとつの映像に合成するための自動調整機能を実現いたしました。

 これらの画像処理・認識技術およびシステム化技術は、当社が長年、デジタルカメラ等民生機器の開発において培ってきた技術を、車載向けカメラ用途へ応用展開することで実現いたしました。

(a) 交差点での左折・(b) 駐車枠への車止め

図1.トラックでの実写画像

2.高画質とリアルタイム性を実現した「車載用無線カメラシステム」

 車載用カメラとモニタの間を無線化することにより、車内のケーブル引き回し作業や設置費用を軽減し、簡単にすっきり取り付けられます。

 本システムは、高画質とリアルタイム性を実現し、車載用カメラシステムとしての安全性を確保しています。当社は本開発技術を、バック駐車支援として一般化しつつあるリアカメラシステムをはじめ、全方位モニタシステムなどへ展開していく予定です。

 また、本システムにて開発したデジタル映像無線伝送技術は、リアシートエンターテイメントなど車内の無線AV伝送にも応用可能です。

(技術の特長)
 本システムはWVGA(720×480画素)までの解像度の映像を、伝送レート30フレーム/秒にてデジタル無線伝送を行うため、無線LAN(802.11.a/g)による伝送方式を採用いたしました。さらに、車載用途における安全性を確保するため、映像のデジタル圧縮伸長処理として高速JPEG方式を採用し、システムとして50ミリ秒以下の低遅延伝送を実現いたしました。

3.夜間の駐車などに威力を発揮する「車載用高感度カメラ」

 最低被写体照度0.2ルクス(当社従来1.6ルクス)の車載用超高感度カメラを開発しました。トラックやバス・建設機械等、高い夜間視認性が求められる業務用車両で威力を発揮します。

(技術の特長)
 本高感度カメラは、2,000mVの高感度を有する1/3インチカラーCCDセンサ(約27万画素)の採用に加え、近赤外カットフィルタを排除することで、業界最高水準の最低被写体照度(0.2ルクス)を実現いたしました。一般に、近赤外カットフィルタを排除すれば、可視光と近赤外光も取り込むことができ感度の向上に効果がありますが、特に十分な光量の得られる昼間では、近赤外光の影響によりカラー画像の色再現性に悪影響を及ぼします。今回、新規に画像補正用のDSPを開発し、近赤外カットフィルタなしでも、昼間の色再現性を確保いたしました。本カメラを用いることで、カメラを高い位置に設置するトラック等の大型車両でも、サイドマーカ用ランプ等のわずかな光源で十分な視認性が得られます。

(a) 高感度カメラ開発品・(b) 当社従来品

図2.被写体照度0.5ルクス環境下での画像比較(カラーチャート撮影)

II.開発品の主な仕様

1.車載用全方位モニタシステム
カメラ入力: アナログNTSC (720×480ピクセル) ×4
映像処理: フレームレート 30コマ/秒
映像出力: アナログNTSC (720×480ピクセル) ×1
2.車載用無線カメラシステム
カ メ ラ 入 力 I F : アナログNTSC (720×480ピクセル)
  デジタル 最大WVGA (800×480ピクセル)
映 像 圧 縮 方 式: JPEG
無 線 伝 送 方 式: 802.11.a/g
映像無線伝送遅延時間: 50ミリ秒以下
映  像  出 力 I F: NTSC、LCDデジタル (最大 WVGA)
3.車載用高感度カメラ
撮 像 素  子: 1/3インチカラーCCD
画   素   数: 約27万画素
視   野   角: 水平 127°、垂直 99°
最低被写体照度: 0.2 ルクス
寸       法: 750mm (W) × 350mm (H) × 390mm (D)

お問合わせ先

◆報道関係お問い合わせ先
三洋電機株式会社 ブランド本部 商品広報部
TEL:(東京)03-6414-8638   (大阪)06-6994-3551
◆お問い合わせ先
三洋電機株式会社
オートモーティブカンパニー グローバルCRM事業部 商品事業推進部
(担当:浜口) 072-870-7341
研究開発本部 デジタルシステム研究所 車載情報システム開発部
(担当:谷本) 072-870-2847

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